幼なじみは運命

（蓮side）

ダンダンシュッ…
ボールが綺麗にゴールに入った。

一番嬉しいことに、美由莉が見に来ている。
俺はこの試合が終わったら、美由莉に告白しようと、考えていた。
今日の喫茶店で、もう我慢できなかった。
美由莉は俺の者だって、印を付けたかった。

だからこの試合だけは、絶対に…

シュッ、シュッ…
次々にゴールが決まっていく。
ピー。

試合終了のホイッスルが鳴った。
俺は、急いで美由莉を呼びに行った。

２階に着くと、美由莉と未紅はビックリした顔で、こっちを見た。
「あっ、蓮。おめでとう。」
美由莉は、能天気にこっちを見た。
未紅は、感ずいて二人きりにしてくれた。
「…」
「……蓮？」
……………勇気を出せ、俺。
「…きだ。」
「えっ何？」

俺は、体育館に響く声で叫んだ。

「美由莉が好きだ。付き合ってくれ。」
美由莉は泣き始めた。

「私も…私も蓮が好き。」
俺は嬉しくて、美由莉を抱きしめて、甘いキスを落とした。

もう、美由莉は俺のものだ。
誰にも、邪魔させない。