俺は屋上を後にした。

「こんな所に居たのか。探したぞ。」
こいつは、俺の親友の岡部尚登。
尚登とは、中学からの付き合いで、俺の好きな女も知ってる。
「あぁー。」
「何だか浮かない顔してるな。」
尚登は何でもわかってしまう。
「実は…」

尚登は真剣な顔で、話しを聞いてくれた。
「お前にとっては辛いな。だが…自分で努力しようと考えないのか?」
あぁー。尚登の言う通りだ。
俺は、自分が『悲劇のヒロイン』気取りだったかも…。