star☆dust

わーーーーーー!!!怖い怖い怖いぃ~~~!!

どうしよどうしよ!!私、一応空手はやってるけど、なんにもなんないよぉ!なんか、枝おちてないかな?!枝、枝・・・・

「亜莉咲?」

「・・・・」

なんで不審者が私のこと知ってるわけ?あっ、最悪の場合は、ストーカーとか・・・・ううん。違うよ、私のことストーカーしてもなんにもならないし・・・・。

そうやってグルグル考えてるうちに、不審者が近くに来ていたみたいで・・・肩をたたかれた。

「亜莉咲?」

「ギャッ、こないでぇー!」

私は、神業ともいえる早業でライダーパァンチ!!しかし、私の拳はしっかりと受け止められていた。

「あんさ、俺、なんだけど・・・」

上を見ると・・・・北原だった・・・・。

「あ、えと、あのぉ・・・・て、テヘ☆」

「それで済ませるつもりかー!!」

「ギャー!!鬼、鬼、怖いー!!」

「ま、別にいいけど」

ズコッ!どっちなんだよっ!!

あり?でもさ、変じゃない?なんで放課後、屋上なんかに北原がいるわけ?

「ねぇ、なんで屋上にいるの?」

「は?!あ、え、っと・・・」

・・・・まさか、この年で・・・・・。ボケが始まっちゃったとか?!大変!!それは一大事だ!!どうする?!ま、まずは病院だ!!

「北原、ボケが始まっちゃったんだねっ!!OKわかった!!病院に行って治してもらってこよう!!ね?!ほら、行くよ!!」

「は?!」

北原の言葉なんか聞いてちゃあダメだ!!

私は北原なんか無視して屋上からの階段を『かけおりた。』でも、慣れてない階段を『かけおりる』のは困難だったようで、私はお見事につまづいてしまったのだった。

「わっ?!」

「あぶねっ」

痛・・・

「く、ない??」

・・・・(思考は停止中)

ちょ、ちょっと待った。私の思考よ動け!?この格好はなんだ?!私、コケたよなっ?!確実にコケていたよなぁ?!なのに・・・なんで北原に手を持たれているのでしょうか?

「バカじゃねーの。普通階段を4個とばしでおりっか?」

ソンナノモンダイジャナイ・・・・。

アー!!私の心臓よおーさーまーれーーー!!

私は、目で、「手!!手!!」と訴えた。