star☆dust

「莉咲~ぁ!!」

「わっ、悠芽?!どうしたの?」

「優二君と席が近い!!どいしようっ内臓類が全部口から出てきそうだよぉ~!」

そんなことは無いから大丈夫。

まぁ、お分かりの通り、優二こと枝野 優二《えだの ゆうじ》のことが好きな悠芽は、席が近いことで緊張しすぎて、口から内臓類が出てきそう。と言ってるわけ。

「悠芽、とりあえず落ち着こうか」

「落着けない~~~ぃ」

ダメだこりゃ。

そうしているうちに説明会も始まった。まぁ、私は全然聞いてなかったけど。(ママに怒られた)それでもって、悠芽はデレデレしちゃってて、悠芽ママに怒られてた(笑)

そして、説明会も終わり、1年生はそのまま下校。

「悠芽、顔ヤバかったよ?」

「んなっ?!そ、そんなことないしっ!」

「はいはい」

それにしてもおっかしいなぁ~。いつもなら、美羽と凜瑚が一緒にいるはずなのに、今日はいないなんて。

「ねぇ!亜莉咲!!」

「わぁっ?!」

「わぁっ?!じゃないわよっ!!なにボケッとしてんのよ。北原来たわよ」

えっ?!

「って、枝野もいるじゃん。悠芽は、それがねらいなんでしょ?」

「あ、バレた?」

そう言って、頬を赤らめて笑う悠芽は、可愛いな。って思った。

「あ、大條ちゃんと田嶋ちゃんじゃん。今帰り~?」

枝野が軽い口調で聞いてきた。しっかしまぁ、こんな奴のどこがいいんだかねぇ。

「そ、そうなのっ////優二君も、帰り?」

「うんそうだよ」

なぁんて、自分たちのせかいに入っちゃってるみたいなんで、私はお暇させていただきますか。

数歩歩いた時、誰かが私の肩をたたいた。

「えっ?」

「なに自分だけ帰ってんだよ。あんなイチャイチャされたら、俺あそこにいらんねぇじゃん」

北原だった。

ん?チョイ待てよ。イチャイチャ・・・いらんねぇ・・・・って、もしかしてさ、いや、もしかしなくても、

「枝野、悠芽のこと好きなの?」

「は?!亜莉咲知らなかったんかよっ?!」

「し、知らなかったっていうか、枝野のことなんか興味なかったっていうか・・・・なんていうか、と、とにかく!私は、ある人のことしか考えてないしっ」

わぁ・・・・私、自爆行為しちゃってんじゃぁん!