~中学校入学式~

「わっ、悠芽とクラス一緒だよっ!」

「本当だ!!また莉咲と一緒だぁ!すごーい!!」

初めまして!私、田嶋 亜莉咲《たじま ありさ》っていいます。悠芽こと大條 悠樹芽《おおえだ ゆきめ》は、小学校からの付き合い。6年間クラスが同じで、なんと中学校でもクラスが一緒という皆勤賞!

そして・・・

「わっ、2人また一緒なの?いいなぁ~美羽も一緒がよかったぁ~!」

宍倉 美羽《ししくら みわ》

「うっそ?!また一緒なわけ?仲いいねぇ~」

福井 凜瑚《ふくい りんこ》この4人でつるむことが多かった。

「ね、北原、また悠樹と亜莉咲と一緒だよ??」

えっ・・・北原、一緒なの?

「あっれ~?亜莉咲ちゃんどうしちゃったかなぁ?ほっぺた赤いぞ~ぉ」

「そ、そんなんじゃないしっ!トイレ行ってくる!!」

私は走った。

「あ、ちょっと莉咲!場所わかるの?!」

・・・・そんな注意も聞かずに・・・・・。

ちなみに、北原とは、北里 俊也《きたはら しゅんや》小学校6年一緒。まぁ、悠芽と一緒なわけ。そして、今私が好きな人なのである。

そんでもって悠芽の忠告(?)を聞かなかった私は・・・

「迷った・・・」

なにこの学校!!広すぎなんだけどっ!

てか、どうしよう?!入学説明会もうすぐだよ~間に合わないかも~

「お、可愛い子はっけ~ん!!」

えっ?

「ねぇねぇ、君1年だよね?」

わた、私?!

「はい・・・そうですけれども・・・」

「なんだよリュウキ・・・おっ、可愛いじゃん」

えっ、なんか、1人増えちゃったんですけど・・・。

「あのさぁ、説明会なんかサボって俺らと遊ばねえ?」

誰が遊ぶかっつーの!そう言ってやりたいところだけれども、一応先輩だし、一応敬語を使っておくことにしよう。

「スミマセン、説明会には出なければならないので・・・」

「えぇ~つまんねぇ~の」

そう言って腕をつかんできた。

男子なので、やっぱり強い。剥ぎ取れないのが現状だ。って、誰か助けてよぉ~!