star☆dust

そのかいがあってか、

「あっ、わりっ」

離してくれた。こんなの、一生かかってももうないぞっ。よし、感覚は覚えた!!死ぬときにでも思い出そう。

「う、うん、なんか、ありがと、ね?」

「ん?なんで疑問形?」

「疑問形になってた?!じゃあ、ありがと・・・・あー、なんか改めて言うの恥ずかしい!」

「は、なんだそれ」

それから、他愛もない話をして帰って行った。

「じゃあなー」

「うん!気を付けてね!」

私は、北原が帰っていくのを見送ってから家に入った。

「ただいまー」

「亜莉咲ー!!!」

「グハッ」

なに?!この物体?!

「亜莉咲?!今の男はなんだ?!亜莉咲の彼氏なのか?!ダメダ!!お兄ちゃんは絶対に許さないからな!!」

お、お兄ちゃん?!か、彼氏ですと?!き、北原・・・が?

「お兄ちゃん、北原はただのとも・・・」

「北原というのか?!そいつ、亜莉咲に変なことしてないだろうな?!」

ブチッ。私、堪忍袋の緒がきれました。

「いい加減にしてよ!!北原は友達!!ただの友達なのよ?!彼氏でもないし、変なことなんかしてないわよっ!!」

「あ、亜莉咲・・・?」

「お兄ちゃんなんかだーーーっいきらいっ!!」

「・・・・」(ショックすぎて声も出ない)

私は1階にある自分の部屋に駆け込んだ。そして、ベッドに倒れこんだ。

ふぅ。こんぐらい言っておけばお兄ちゃんも少しは静かになるでしょ。

それから宿題を終わらして、暇だなぁ~って思ったから、悠芽とメールをしてた。それも他愛ない話で、今日の夜ご飯なに?とか、明日は時間割なんだっけ?とかだった。メールをし続けて、だいたい30分ぐらいたったころだった。

「俊也なんか嫌いよっ!!」

え?俊也?俊也って、北原の下の名前だよね?

私は、同名だということを願って、そぉっと窓の外を見た。でも、それは案の定北原そのものだった。

でも、なに?彼女?

「ルル、俊也のこと好きなのに、なんで付き合ってくれないの?」

ルルちゃんていうんだ・・・。

そして、北原から衝撃的な答えが返ってきた。





「俺、亜莉咲のことが好きだから」