やばい、やばい、やばい。



全てが終わったと思った。




が、




そこに一人の天使が舞い降りた。





「わたしのこと、すきやきと思ってたの?」

みなみのド天然発言に俺はきょどってしまう。


「あ、ああ、うん!そう!すきやきと思ってたんだ!ごめんな!!」


俺は愛想笑いを浮かべて逃げようと頑張る。

が、

どうやら逆効果だったみたいだ


「かずくんのばーかっ!!!」

「ええっ!?」

「わたし、わたし…かずくんのこと、親友って思ってたのに…」


涙を浮かべるみなみを見て、「可愛い」と思ってしまった自分を責める。


…今はこんな場合じゃない!

可愛いけど、うん、やばいほど可愛いけど、

今は逃げるしかねぇ!!!!



「お、お、俺もみなみのこと親友と思ってる! 大好きだああ!愛してる!だああああ!」


勢いあまってみなみの細い身体に抱きつく。

みなみの顔を自分の胸板に押し付け、みなみの頭を撫でる


「かずくん…」

「ん?」

「汗臭い」

「なぬっ!?」