和樹の笑い声で教師に話していることがバレて、注意をくらう。



「おいそこ、喋るな!」

「はーい」

「みなみがうるさいから怒られただろ?」

「かずくんの方がうるさいもん」



みなみは眉を寄せて、スクールバックから大量のお菓子を取り出す。

つねに口の中に甘いものは入っていないと気が済まないのがみなみ

板チョコに手を伸ばし、紙を破ってチョコをほおばる

和樹をそれを眺めながら「うまそう」だなんて思ってみる



「えへへ、おいしそうでしょ?」

「俺にもくれ!」

「やだー!」

「口、やばいほどチョコついてるよ?」

「えっ!?」


みなみは手で口の周りを擦る。


「とれた?」

「いいや、とれてない」

「かずくん、拭いて?」

「仕方ねぇなあ」


和樹は自分で手でみなみの頬についたチョコをとって、ぺろっと指を舐めた



「おいー、イチャつくなよー」


どうやら今さっきの光景が周りの奴等に見られたらしく、「ヒューヒュー」と茶かしたように二人に投げかける


「イチャついてねぇし!」

「和樹照れんなって~俺等は知ってるんだからな、和樹がみなみの事を好き…」

「黙れえええええええええっ!!!!!!!」



和樹は大声をあげて、言葉を阻止した。

バレたらきっとみなみは俺から離れるから。


「かずくんってわたしのこと…」


「え?ああ、ち、違うぞ!?お、おお、俺はそんな事…」





やばい!!!!


バレたああああああああ!!!



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