「メイドの間じゃ有名よ、あのユーシス様の心を射止めた女の子って」


アイリスの言葉に私は呆然と首を傾げる。


心を射止めた……?


「!!」


その意味を理解した私はブンブンと首を横に振る。


「ち、違います!!
そんな噂、ユーシスに申し訳がありません…」


私とユーシスが…そんな…



赤くなる私を面白そうにアイリスは見た。