「…ありがとうございます…」


皆は私を温かい目で見つめる。それが嬉しかった。



私…皆さんに見つけてもらえて良かったです……


でも……



ふと二人の事を思い出す。

お父さん、お母さん…
私は………


私のせいで死んだ二人に
後ろめたいです…


私だけ…
私だけ助かってしまった…


ごめんなさい……
ごめんなさい……


どうか…少しの間でいいのです……


外の世界…自分以外の人と触れ合う時間を下さい…


少しだけでいいのです。
そうしたら…悔い無く世界の為に消えます……


だから………


「一緒にいさせて下さい…」


少しだけ………
私に温かい時間を下さい…