「記憶…無くなって無いんだな…?」 ユーシスの真っ直ぐな瞳が私を矢抜く。 何も言えずに頷くと、ユーシスは俯いた。 ユーシス…… 私が嘘をついた事、怒っているんでしょうね… そんな事を考えていると、どんどん気落ちしてくる。 「そうかー!!! 良かった良かった!!! 心配させるなよなぁー!!!」 ユーシスが嬉しそうに笑みを浮かべて私の頭を撫でる。 「…へ………?」 その場にいた全員がその突然の出来事について行けず、呆然としていた。