「なぁに、心配はいらないさ。彼女にも守秘義務はあるからね、誰にも言えないような恥ずかしい代償かもしれないし…ね?」 エイゼ様の助け船に私はコクコクと何度も頷いた。 「あ、そうだね。 不粋ですまなかったね」 カースさんは申し訳なさそうな顔をした。 「いえ…お気になさらないで下さい」 そう応えると、カースさんは安心したように笑みを浮かべた。 「あの…さ、俺さっきから気になってた事があるんだけど」 ユーシスの深刻そうな表情に場が静まり返る。