――――――――――― ―――――――――― ―――――――― 「………………んっ…」 塔の小さな小窓から差し込む眩しい朝日で目を覚ます。 硬くて冷たい石の地面から体を起こした。 ―ヒュウゥ… 「寒い………あっ…」 風が冷たいと感じた瞬間、自分が泣いていた事に気付く。 頬を伝っていた涙が風に当たり冷たさを増す。 季節は冬になったのですね… 小窓といってもガラスは付いておらず、雪がハラハラと入って来る。 「フゥ…」 冷めきった手に息をかければ白い煙りが生まれた。