「なっ…エイゼ様!!
お、おおおお俺は…えー…その…ははははは…」
しどろもどろの果てについに笑い出したユーシスをエイゼ様は面白そうに見つめる。
「…うん。ユーシスに彼女を任せて良かった」
エイゼ様はボソリと何かを呟き、私に向き直る。
「さて、君のアストラルはなんて?」
「二つの…二つの影が忍び寄っていると…。ですが、一つは私を護る影なのだそうです」
私の答えにエイゼ様は満足そうに頷いた。
「…アストラルとそこまで対話をする事が出来るとは……。君と君のアストラルの繋がりが強い証拠だね」
強い…繋がり……?
私と白銀のアストラルとの繋がり……
「その調子でアストラルとの絆を育んで。それこそが君の願いへと繋がる…」
そう言ってエイゼ様は私の頭を優しく撫でる。
「…ぁ………」
とても悲しそうな顔…
エイゼ様…どうして……
「フィリアさんの言葉通り、これから現れる影の一つは君の味方になりうる者だね」
神瞳のアストラルを持つエイゼ様にはお見通しなのでしょうか…
全ての行く末…未来も…


