「…フィリア…もう少しだ…もう少し我慢しておくれ」 モーガンの言葉に少女は首を傾げる。 「パパとママがフィリアを必ず外の世界に連れて行くから…。そしたら…」 モーガンの瞳からは決意が感じられた。 お父さん…私はこの時どうして気づかなかったのかと幼すぎた自分を憎んでさえいる。 「必ず…迎えにくるよ…」 二人のその笑顔が見れる…ただそれが嬉しくて… でも…この小さな幸せがすぐに壊れる事を私は知らなかった。