「…リリア…またここに来ていたんだね…」 声に反応し扉に視線を向けると、眼鏡をかけた茶髪の男性が立っていた。 「…あなた…」 「…パパ…?」 少女と女性はほぼ同時に男性をそう呼んだ。 「…フィリア…風邪はひいてはいないかい?」 優しくも悲しげな瞳で少女に毛布をかけたのは少女の父であるモーガン。 「うん!!」 少女は笑みを浮かべモーガンに抱き着く。