「もし良かったらこれから城を案内してやるよ!」 ユーシスの誘いに断る理由もなかったので素直に頷く。 「ありがとうございます。でも城って…あのお城ですか?」 お姫様が住まう大きな建物と本には書かれていましたね。 「お?多分フィリアが想像してるのと同じだと思うぞ」 お城…何で私はそんな立派な所にいるのでしょう… 「ほら、行くぞフィリア」 ユーシスが手を引いた。 私は引っ張られるまま部屋を出たのだった。