―――――――――――
―――――――――
――――――
―温かい…
まるで羽に抱かれているようだった。
光りが見えた。
私はゆっくりとその光へと近づく。
『愛しい子…』
この声……
聞き覚えのあるその声に私の意識ははっきりとしていく。
『愛しい子…』
その声は…
―白銀のアストラル…
肉体を失ったからか、私から声が消えた。
私は今魂だけの存在。
『愛しい子…後悔は無いか』
…後悔…
いえ、ありません。
だってやっと…
皆を守る事が出来たのですから…
『そうか…』
あなたのおかげです。
あなたが私を選んでくれたから…
『それは違う。我等アストラルは我等自身を強く求める者に惹かれるのだ』
私が…あなたを求めたのですか…?
『遠い遠い昔、お前がメティアと呼ばれていた時代』
メディア…
確か古代文明だって…
『我等はそこで魂の契約をした』
魂の…契約……?
『我と魂を繋ぎ、永久に我が星の使い手となる契約を』
生まれ変わっても私が白銀のアストラルの使い手であるように…
同じ魂を持っていても、私は前世の記憶も無い。
生まれ変わった私は私だけのもの。