「…あ…悪い!!何か悲しい事だったか?俺はフィリアの一つ上なだけで歳が近いし、何か力になれると思うし…何でも言ってくれ!!」


そう必死に訴えるユーシスに私は頷く。


「…ふふっ…ありがとうございます……」


―ポタンッ


「…フィリア…泣いて…?」


ユーシスの驚いた顔を見て気付く。
自分の視界がぼやけてる事に、泣いている事に……


「…大丈夫…大丈夫です」


…私に笑顔を向けてくれた人なんて二人以外にはいなかったのに…


ユーシスは…私に笑顔を向けてくれた。


「…大丈………」


視界が霞んでいく。


…あ…れ……?
視界が霞んで………


「フィ…ア…し…だ…」


ユーシスの声が遠くなる…


感覚がなくなっていく。
急に眠くなる…


まさかこれが…代償…?


そのまま私は意識を手放してしまった。