「俺のモンにすんぞ?」


耳元で甘く囁かれる。
なんだか顔が熱くなってきた。


「あ、あっ…」

「くくっ…真っ赤だな…」


ダンテは不敵な笑みを浮かべ優しく囁く。


「コラァアアアア!!!」


恥ずかしさでおかしくなりそうになった時、遠くから叫び声が聞こえた。


ハッとしてダンテの後ろに視線を向けると、ユーシスが鬼の形相でこちらへ向かってきた。


「来たか、馬鹿」

「馬鹿じゃねぇ!!フィリアに触んな!!」


―グイッ


「あっ…」


―ポスンッ


気づけばユーシスに背中から抱きしめられていた。


「フィリア!!目を離せばいつもこうだ!!」


ユーシスは苛立ったように私を睨む。


「ユーシス…怒ってるんですか…?私…何か…」


私はユーシスを怒らせる事をしてしまったのでしょうか…


「ハッ…男の嫉妬は醜いぞ」

「お前だって同じだろ!!」


ダンテとユーシスが睨み合う。


ど、どうすれば…
わ、私のせいっ…???