―バチバチッ


「くっ…う…守るって約束したろ!!だから…大丈夫だ」


私の力がユーシスの体を傷つけていく。


「あっ…あ……」


ユーシスの体が…
私の…私のせいでっ…


もう嫌っ……
私を守ったばっかりに、いつもユーシスが傷ついて…


「ごめんなさいっ…ごめんなさいっ…っ!!!」



泣きながらずっと謝り続ける私に、ユーシスが口づけた。


それは、全てを閉じ込めるような激しい口づけだった。


「…っ…フィリア…」

「ユー…シス…」


―スッ


暴走していた力が突然途切れた。


「あ…私………」


両手を眺めると、皮膚が焼け焦げていた。


それから目の前のユーシスに視線を向ける。


「!!!!」


ユーシスの体も私と同じように焼け焦げていた。


心なしか髪も短くなっているような気もする。


「私のっ…せい…」


―ポタンッ


傷つけた私に、泣く資格なんてないんです…


なのに…
この人を傷つけた事がこんなにも…辛い…