-astral-星に捧ぐ少女



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「テレサ、どうだ?」

「…あの声の音を探しているのですが…」


テレサは瞳を閉じ、世音のアストラルを発動させたまま答える。


私達はあれから、毎日毎日ロイやロストの居場所を探していた。


エイゼ様は兵を使い、町の情報を集めてくれているかわりに、テレサの力で外界の声を聞く。


「っ…」

「テレサ!!もう休んで下さい!!」


ふらっとよろめいたテレサを支える。



「はい…ごめんなさい…」


辛いはずなのに無理して微笑むテレサに胸が締め付けられる。



「テレサ…謝らないで下さい。この事に関しては、私達はテレサに頼る事しか出来ないのですから…」


力になりたい。
でも、私のアストラルでは役に立たない。


「テレサ、フィリア!二人とも暗いぞ!思い詰めない!まだ時間はあるんだ、焦っても良い結果は出ないぞ!」


シエルナは笑顔で私達に抱き着いた。


シエルナ……


私とテレサは顔を見合わせて笑みを交わす。


シエルナも、テレサも…
私の大切な親友です。

本当に大好きです…