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「「シエルナ!!」」
「やぁ…二人とも…」
これからどうやってここから出ようかとテレサと作戦会議をしていると、なんとシエルナが部屋に戻ってきた。
「シエルナっ…一体何が!?」
テレサの問いに、シエルナが頷く。
「僕の力が本物か確かめたいって奴がいてね。その為に大広間に呼ばれたんだ」
…ダンテですね…
私とテレサは顔を見合わせ頷いた。
「それはおそらく私の兄です。私を生き返らせる為に…」
「テレサの!?どうりで似ているわけか…。なら急いだ方がいい。侵入者が現れたせいで僕は大広間からここに戻されたんだ。兄さんが危ない」
「あ…それなら大丈夫です。侵入者は私の仲間です」
「フィリアの!?」
シエルナの言葉に、私は頷く。
「だから私達もここを抜け出そうって話をしていたんです」
「抜け出す!?そんなの…」
シエルナの言葉にテレサは首を横に振った。
それから笑みを浮かべる。
「私達三人でなら、自由になれます」
「三人…で…」
その言葉に私も頷く。
シエルナも、テレサも一緒に…
その為に………
私は力を欲します…
私は心の中で語りかける。私の中に眠る、白銀のアストラルに向かって…
この手で、自由を手にいれる為に…
もう…宿命に捕われぬ為に…
あなたの力を欲します、白銀のアストラルよ…


