―ボワッ


光が膨れ上がる。


―ドカーンッ!!!


塔の石壁が崩れ、闇夜が広がった。


「遠く…へ……」


―バサッ


私の背から白銀の翼が生え、白銀の羽が舞い上がる。


それは闇夜の中で一番強く輝く光そのものだった。


『…飛翔せよ…汝の求める地へ…』


私は黄金の光と共に闇夜へと羽ばたく。


「…天使…じゃねぇ…よな?アイツ…一体………」


彼、ダンテ・ハイベルトはフィリアが姿を消した闇夜を呆然と見上げた。


「…って…アイツ探さねぇと…重這のアストラル!!」


―ゴワアアア…


重力がダンテの支配下に落ち、ダンテの体が浮いた。


「俺…何だか物凄い事件に首突っ込んだか?」


そんな事を呟きながらフィリアの後を追うように闇夜へと消えていった。