「…そう…………。 なら、あの子もそう思っていたのかもしれないわね…」 あの…子………? そう呟いたアイリスは何故か泣きそうな顔をしていた。 「過ぎた力は悲しみしか生まない。強すぎる力は傷を増やすだけ…」 「アイリ…ス……?」 それはどういう……… 「あなたも犠牲者。過ぎた力、アストラルの贄…」 贄……… 「それじゃ、私は行くわ。長は5日程したらあなたの元へ顔を出すわ。 心しておく事ね」 そう言ってアイリスはそそくさと部屋を出て行った。