「何で…?」
確かに、首領は大量出血をしていたが、直前まで意識はあった
そのすぐ後、リュート共々助けられたのならば、命を落とす可能性は少ない
という事は、大量出血以外にも原因がある…という結果がリュートの脳内で出来ていた
「原因の一つは、大量出血です…
しかし、その要因よりも…呪い…の方が比率的に大きいですね」
「呪い!?!呪いって言ったら…」
「そうです。我々天界人か幽霊あたりですね」
リュートは黙って考える
(天界人なら…誰かが裏切った…
幽霊なら…どうやって来たんだ?)
天界に幽霊は簡単には入れない
人間のいる人間界は、人間が他の3つの世界を認識していないから
行き来に制限が無いだけで
霊界も魔界も認識している天界は、行き来に制限をかけている
それは、霊界と魔界にも言えることだが…
「今考えても何もなりません
まず、貴方が見たことを聞きたいのですが」
リュートの思考は、たいして進まぬまま医者に止められ
変わりに、起こったことを思い出すことに頭を回転させる
血の海に横たわる首領が鮮明に脳裏に蘇る
頭を振り、その前後をより詳しく思い出そうとする
「…オレが見たのは…血まみれのジジィだけだ…
結界を作った奴も…怪しい人影も見てない…」
リュートは、やや俯き言葉を発した
医者はそれを無言で聞いていた
「オレが…オレが結界に気づいていればッ!!」
「首領を助けられた…と?」
ボフッと布団に思い切り手を叩きつけるリュートに、医者は静かに言葉をかける
リュートは、自身のミスが許せないのか…ギュッと拳に力を入れる
確かに、首領は大量出血をしていたが、直前まで意識はあった
そのすぐ後、リュート共々助けられたのならば、命を落とす可能性は少ない
という事は、大量出血以外にも原因がある…という結果がリュートの脳内で出来ていた
「原因の一つは、大量出血です…
しかし、その要因よりも…呪い…の方が比率的に大きいですね」
「呪い!?!呪いって言ったら…」
「そうです。我々天界人か幽霊あたりですね」
リュートは黙って考える
(天界人なら…誰かが裏切った…
幽霊なら…どうやって来たんだ?)
天界に幽霊は簡単には入れない
人間のいる人間界は、人間が他の3つの世界を認識していないから
行き来に制限が無いだけで
霊界も魔界も認識している天界は、行き来に制限をかけている
それは、霊界と魔界にも言えることだが…
「今考えても何もなりません
まず、貴方が見たことを聞きたいのですが」
リュートの思考は、たいして進まぬまま医者に止められ
変わりに、起こったことを思い出すことに頭を回転させる
血の海に横たわる首領が鮮明に脳裏に蘇る
頭を振り、その前後をより詳しく思い出そうとする
「…オレが見たのは…血まみれのジジィだけだ…
結界を作った奴も…怪しい人影も見てない…」
リュートは、やや俯き言葉を発した
医者はそれを無言で聞いていた
「オレが…オレが結界に気づいていればッ!!」
「首領を助けられた…と?」
ボフッと布団に思い切り手を叩きつけるリュートに、医者は静かに言葉をかける
リュートは、自身のミスが許せないのか…ギュッと拳に力を入れる


