「うい、」

ジャラジャラ

「600円からですね」

あたしが40円のお釣りを
数えていると

「たまにお前の手料理が恋しくなるよ」

「…はい、お釣り」

「さんきゅー、じゃあな」

「ありがとうございました」

マニュアル通りの言葉を発し
先生の後ろ姿を眺めていた