「なに?」
「なんだか、寂しいなって」
「でも、友だちの手前、あんまりかっこよくないし」
「そっかぁ。そういうことなら雅の言うとおりにするわ」
「ありがとう」
ここで、用意していた言葉を言わなくてはならない。
「それとね、今日、ここにあの二人を連れてきたのはね、実は千春が甲斐君と仲良くなりたいんだって。協力するって約束しているから、出来れば姉さんも、協力してあげてね」
優ちゃんの表情を横目で見ながら、妙な優越感に酔っていた。
それはちょっとした意地悪な感情の現われでもあるのだろう。
どんなときも私より優位な立場にいる優ちゃんへ逆襲をしているつもりにでもなっていたのかもしれない。

