直哉は両親の前では、そこまでしか説明しなかった。 私と共に病室を出てから、再び直哉は私に頭を下げた。 「雅、ごめん」 「直哉が悪いわけじゃないよ」 「いや、俺が悪いんだ。そもそも最初のきっかけは俺が雅の同級生の男の話を飲んでいるときにしてしまったから……」 「え?」 「つい、優さんと高校生って言うのは想像できないですよねって」 「でも、それだけで刺すなんて考えられない」 少なくても自分が憧れていた人を刺すなんて。