雪がちらちらと舞い落ちてきた。 私は重い足取りで、優ちゃんのアパートへ向かっていた。 甲斐君と交わした約束を守るために、優ちゃんとの関係を修復しておかなくてはいけない。 それは私にとって、自分の立場を優ちゃんの妹に戻す正当な理由を甲斐君にもらったような気もした。 彼はそこまで意図していなかっただろうけれど、結果的にきっかけをくれたことになる。 どんなにコンプレックスに悩まされても、私は優ちゃんの存在を無くすなんてことは出来ないってわかっているから、彼女と険悪なままでいられないのだ。