あやとり


駅前のコンビニでアルバイトの仕事中に、携帯電話の画像でしか見たことがなかった直哉によく似た人が、友人らしき人たちと数人で入ってきた。

似ている……。

でも、まさか……。

商品整理をしながらも視線は彼にばかりいっていた。

その視線を感じたのか、彼がこちらに振り返った。

「あ、もしかして、みぃちゃん?」

目が合って動きが止まってしまった私の名を、彼は声に出した。

「やっぱりナオヤさん?」

その日以来、直哉とは距離がグッと縮まった。