甲斐君は、既に男の前にまで行き、男が足元に落としたロープを拾い上げた。 彼が男の足首に自分の足を掛けると、男はバランスを崩し、床に転がった。 甲斐君は手早く男にロープを巻きつけたかと思ったら、既に男を縛り始めていた。 彼がその腕にグッと力を込めてロープを引いた瞬間、縛られた男の上着のポケットから小型の折りたたみ式のナイフが落ちた。 それを見た瞬間、私の体全体の神経が何かを訴えてきて、さらに恐怖の色に染まった。