「あっ…」
「え~っと、あたし夕暮奈央って言うんだけ
ど…あたしのこと、覚えてますか?」
「…あぁ。この前はありがとな」
「えっ、奈央。本当に知り合い?」
「う~ん…知り合いって言っていいのかな…
顔見知りって感じかも」
顔見知りっていうのは、少しショックだった
けど、今はどっちでもいい。
今年一年、一緒にいられるんだ。
「えっと、名前…教えてもらっても…」
「…坂下舜」
「坂下クンねっ。一年間、よろしくっ」
一年間じゃなくて…ずっとよろしくしたいん
だけど。
うわっ。
俺、まじでキモッ。
それから俺は、ほぼ夕暮と一緒にいるように
なった。
自動的に、川崎とも。
それに慣れてきた頃。
夕暮の口から、ある男の名前がよく出てくる
ようになった。
「光輝クンカッコイイッ」
その言葉、もう聞きあきた。
俺の前で…
俺の前じゃなくても、他の男の名前を出さな
いで。
俺…夕暮の彼氏でもないのに、なに言ってん
だろ。
その光輝クンとかいう奴は、声優だった。
手の届かない男か…と安心したのに。
夕暮は、そいつの出る映画の声優のオーディ
ションに応募した。
で、どんどん合格していって…
主人公の声優決定。
嬉しかった反面、光輝って奴が手の届く、現
実の人間になってしまったことに、不安を覚
えた。
だから、夕暮は俺のものじゃねぇのに…
で、光輝が転校してきた。
俺が夕暮の友達ということで、始めは仲良く
した光輝だったけど、話してみると、すっげ
ぇいい奴で、今まで悪いイメージを持ってた
自分が恥ずかしかった。
そんなわけで、俺は光輝を親友として、恋の
ライバルとして信頼している。
「え~っと、あたし夕暮奈央って言うんだけ
ど…あたしのこと、覚えてますか?」
「…あぁ。この前はありがとな」
「えっ、奈央。本当に知り合い?」
「う~ん…知り合いって言っていいのかな…
顔見知りって感じかも」
顔見知りっていうのは、少しショックだった
けど、今はどっちでもいい。
今年一年、一緒にいられるんだ。
「えっと、名前…教えてもらっても…」
「…坂下舜」
「坂下クンねっ。一年間、よろしくっ」
一年間じゃなくて…ずっとよろしくしたいん
だけど。
うわっ。
俺、まじでキモッ。
それから俺は、ほぼ夕暮と一緒にいるように
なった。
自動的に、川崎とも。
それに慣れてきた頃。
夕暮の口から、ある男の名前がよく出てくる
ようになった。
「光輝クンカッコイイッ」
その言葉、もう聞きあきた。
俺の前で…
俺の前じゃなくても、他の男の名前を出さな
いで。
俺…夕暮の彼氏でもないのに、なに言ってん
だろ。
その光輝クンとかいう奴は、声優だった。
手の届かない男か…と安心したのに。
夕暮は、そいつの出る映画の声優のオーディ
ションに応募した。
で、どんどん合格していって…
主人公の声優決定。
嬉しかった反面、光輝って奴が手の届く、現
実の人間になってしまったことに、不安を覚
えた。
だから、夕暮は俺のものじゃねぇのに…
で、光輝が転校してきた。
俺が夕暮の友達ということで、始めは仲良く
した光輝だったけど、話してみると、すっげ
ぇいい奴で、今まで悪いイメージを持ってた
自分が恥ずかしかった。
そんなわけで、俺は光輝を親友として、恋の
ライバルとして信頼している。

