「奈央ちゃん、本番始まるよ!」
窪田さんが、あたしを呼ぶ声。
「…はい」
光輝クンとお医者さんのセリフから始まる、
このシーン。
『…あなたは………です。なので…』
『そんなっ…でも、次のたっ……』
『ダメでしょう。そんなことをしたら、あな
たの将来が傷つきます』
『………はい』
剣人が返事をするまでの間が、とても切なさ
を感じさせる。
光輝クンの声が…重なる。
シーンが変わって。
剣人が梨華に、さっきのことを伝える。
『梨華…聞いてくれ。俺…』
『剣人?どうかした?』
光輝クン、どうかした?
『俺の足…折れてるんだ』
俺の声…もうダメなんだ。
『……え?剣人、冗談でしょ?』
ねぇ、光輝クン…冗談だよね?
『…梨華を全国まで連れていけなくて…ごめ
んな』
光輝クン…
光輝クンッ…
『うっ…ぅそ…嘘…って言って?』
ねぇ…
嘘でしょう?
『…ごめん。嘘…じゃないんだ』
『…うぅ…嫌だよぉ…』
瞳から涙が流れる。
…梨華とあたしの。
『…梨華』
梨華をギュッと抱き締める、剣人。
あたしも、目を閉じるとその世界が見える気
がしてくる。
あたしが梨華だったら…涙が止まらない。
『……梨華、ごめんな…』
「カット!!」
「これで今日は終わりで~す!!お疲れ様でし
たぁ!!」
窪田さんが、あたしを呼ぶ声。
「…はい」
光輝クンとお医者さんのセリフから始まる、
このシーン。
『…あなたは………です。なので…』
『そんなっ…でも、次のたっ……』
『ダメでしょう。そんなことをしたら、あな
たの将来が傷つきます』
『………はい』
剣人が返事をするまでの間が、とても切なさ
を感じさせる。
光輝クンの声が…重なる。
シーンが変わって。
剣人が梨華に、さっきのことを伝える。
『梨華…聞いてくれ。俺…』
『剣人?どうかした?』
光輝クン、どうかした?
『俺の足…折れてるんだ』
俺の声…もうダメなんだ。
『……え?剣人、冗談でしょ?』
ねぇ、光輝クン…冗談だよね?
『…梨華を全国まで連れていけなくて…ごめ
んな』
光輝クン…
光輝クンッ…
『うっ…ぅそ…嘘…って言って?』
ねぇ…
嘘でしょう?
『…ごめん。嘘…じゃないんだ』
『…うぅ…嫌だよぉ…』
瞳から涙が流れる。
…梨華とあたしの。
『…梨華』
梨華をギュッと抱き締める、剣人。
あたしも、目を閉じるとその世界が見える気
がしてくる。
あたしが梨華だったら…涙が止まらない。
『……梨華、ごめんな…』
「カット!!」
「これで今日は終わりで~す!!お疲れ様でし
たぁ!!」

