あたしが光輝クンに連れてこられたのは、あ
る学校?
「雄也≪ゆうや≫」
「おっ、光輝。あっ、その子、例の子?」
「例の子とか言うなって。こいつ、林≪はや
し≫雄也っつーの」
「雄也で~す」
「ったく、お前は…」
つれてこられた学校で、なぜか自己紹介され
てるあたし。
「林クン?あたし、夕暮奈央です。よろしく
お願いします」
「奈央ちゃんっつーんだ?可愛いじゃん、光
輝」
「お前は、そういうとこしか考えねぇのか。
まぁ、んなことどうでもいい」
「どうでもいいってなんだよ~!!お前、俺が
あの海賊のセリフ言われたから、今声優やっ
てんだろ~?少しは俺に感謝しろよな」
「別に、お前のおかげではないだろ」
「なんだよ~。素直じゃねぇな、光輝は」
「うっせぇ。てか、夕暮」
「えっ?はい」
「お前、これに着替えろ」
「えっ?」
渡されたのは、セーラー服と、学校で使うよ
うなジャージ。
「なに~、光輝!!お前、コスプレ好きなの?
奈央ちゃんかわいそっ」
「奈央ちゃん!?」
「好きじゃねぇよ!!バカか、お前は!!」
なんで、あたしは奈央ちゃんって、呼ばれて
るの?
それより、光輝クンはそんな変な人じゃない
よね!!
「じゃあ、なんでセーラー服なんか…てか、
学校のジャージっつーとこが、なんかマニア
なんだけど…」
「だから、お前うっせぇ」
ゴツンッと殴られた、林クン。
いたそうに頭を押さえてる。
「お前、サッカー部だろ?俺とこいつ、今日
だけ部活入れてくれ。てか、監督の方には許
可もらってるけどな」
「サッカー部に入る?」
あたしは疑問だらけ。
なんで、サッカー部やるの?

