「お前、なんなの?」

俺の意見、絶対あってる。

いきなり人が話してるとこに、割り込んでく

るとか、マジで変だろ。

「あっ、俺?俺は、監督やってんだよ」

「は?なんの?」

「う~ん、映画とか」

「はぁ!?」

「んで、判定は俺がしていいの?」

「お願いしま~す」

「おいっ、お前っ」

アイツ、なに勝手におじさんに頼んでんの?

「勝ちは、この気の強い子だよ」

そう言って、俺を指した。

「俺!?」

「てか、俺は君をスカウトしようと思って。

俺、平良って言っていうんだけど、君は?」

「なんで俺が、知らないおっさんに名前教え

なきゃいけないんですか」

「ははっ、君おもしろいね。やっぱ、君には

声優になってもらうよ」

「お断りしますから。おいっ、行くぞ」

「おいっ、光輝!!」