で、オーディション会場についた。

人ばっかり…

一人だと、不安だぁ…

安心したつもりだったんだけどな…

前のあたしの番号は、0214番。

始めにつくゼロはなんなのか…

1000人以上の応募があったのかな…

やっぱ、人気なのかな…

「夕暮様の今日の番号は、194番です」

194番かぁ…

まだいっぱいいるんだな…

あたし、二次審査受かるかな…

それより、二次審査ってなんなんだろ…

「夕暮奈央様。お入りください」

「はっ…はい」

呼ばれて入った部屋には、人が4人。

…なにやるんだろう。

「では、部屋の中を歩いてください」

「…はい?」

「普通に歩いてくださって結構です」

歩く…?

なんのために?

わかんないけど、とりあえず歩くしかないよ

ね…

……歩いてみてるけど…

人がじっと見てる中で歩くのって恥ずかしい

よっ。

恥ずかしいし、歩きにくいっ!!

「はい、結構です。では、来週の日曜日に、

今日と同じ時間にお越しください」

「えっ!?あっ…はい」

二次審査…終了?




「なにそれっ!?」

彩希に一通り話すと言われた言葉はこれ。

「…もぉ、あたしが聞きたいよ」

「なんなんだろうね…けど、二次審査合格っ

て言われてないんでしょ?まだ終わってない

んじゃ…」

「じゃあ、なんなんだったんだろ…」

「二次審査と一次審査の中間?」

「そうなのかな…」

この後、二時間くらいのお茶会。

その中で何度も考えたけど、答え出ず…