「女の子ちゃん、かかってきなよ」
…総長が、バカにするから。
あたしはまた、怒りに狂ってしまう。
「…今すぐ、てめぇの口を封じてやる。喋れ
なくしてやる」
「やってみろよ」
「動けなくしてやる」
殺意さえ、芽生える。
もちろん、優さんを刺した奴は、ほとんど虫
の息だけど。
とにかく、殴る。
向こうも、もちろん避けるし、あたしに殴り
かかってくる。
けど、今のあたしにそんな弱いパンチは、当
たらないよ。
だって、あたしには今、優さんが力を貸して
くれてるから。
どんどん相手の動きは、止まってくる。
ついに、倒れた。
あぁ…あたし、そんなに殴ったんだ。
回りに血が、たくさんとんでる。
…ムカつく。
まだ、動けるのがムカつく。
「…なぁ、あたしのこと、侮辱したよなぁ?
お前、なんであたしがここに来たか、わかっ
てんのか?」
「俺…は…龍月には…恨み買ったけど…てめ
ぇに恨まれる…覚えは…ねぇ」
「あたしは、龍月にいた。龍さんのとこに…
いた」
…過去形なのが、辛い。
「はっ…龍…のとこ、か…よ。龍は…甘いだ
ろ…?」
…龍さんが、甘い?
―バキッ
多分、肋は折れたな。
あたしが…踏み潰したから。
ハイヒールも…役に立つじゃん。
「…龍さんは、甘いんじゃない。優しいんだ
よ!!」
「優しい…?じゃあ…なん…で、仲間…ひと
りも…守れねぇ…」
…優さんのこと?
「てめぇが言うんじゃねぇよ!!てめぇは、あ
たしに殴られてる仲間を、助けようともしな
かったじゃねぇかよ!!優さんは…あたしの代
わりに…龍さんは、強いんだ!!優しい…」
「…はっ…バカな奴…だな、てめぇ…」
…もう、あたしは止まらないから。
そいつの顔を…踏み潰した。
鼻血が飛び散る。
「…てめぇは、龍さんの優しさがわかんねぇ
から、弱いんだよ」
…あたしは、静かに月を見つめた。
今日は…三日月だった。
…総長が、バカにするから。
あたしはまた、怒りに狂ってしまう。
「…今すぐ、てめぇの口を封じてやる。喋れ
なくしてやる」
「やってみろよ」
「動けなくしてやる」
殺意さえ、芽生える。
もちろん、優さんを刺した奴は、ほとんど虫
の息だけど。
とにかく、殴る。
向こうも、もちろん避けるし、あたしに殴り
かかってくる。
けど、今のあたしにそんな弱いパンチは、当
たらないよ。
だって、あたしには今、優さんが力を貸して
くれてるから。
どんどん相手の動きは、止まってくる。
ついに、倒れた。
あぁ…あたし、そんなに殴ったんだ。
回りに血が、たくさんとんでる。
…ムカつく。
まだ、動けるのがムカつく。
「…なぁ、あたしのこと、侮辱したよなぁ?
お前、なんであたしがここに来たか、わかっ
てんのか?」
「俺…は…龍月には…恨み買ったけど…てめ
ぇに恨まれる…覚えは…ねぇ」
「あたしは、龍月にいた。龍さんのとこに…
いた」
…過去形なのが、辛い。
「はっ…龍…のとこ、か…よ。龍は…甘いだ
ろ…?」
…龍さんが、甘い?
―バキッ
多分、肋は折れたな。
あたしが…踏み潰したから。
ハイヒールも…役に立つじゃん。
「…龍さんは、甘いんじゃない。優しいんだ
よ!!」
「優しい…?じゃあ…なん…で、仲間…ひと
りも…守れねぇ…」
…優さんのこと?
「てめぇが言うんじゃねぇよ!!てめぇは、あ
たしに殴られてる仲間を、助けようともしな
かったじゃねぇかよ!!優さんは…あたしの代
わりに…龍さんは、強いんだ!!優しい…」
「…はっ…バカな奴…だな、てめぇ…」
…もう、あたしは止まらないから。
そいつの顔を…踏み潰した。
鼻血が飛び散る。
「…てめぇは、龍さんの優しさがわかんねぇ
から、弱いんだよ」
…あたしは、静かに月を見つめた。
今日は…三日月だった。

