…怒りに余ってか。

あたしの部屋は、もうぐちゃぐちゃで。

部屋の物は、あちらこちらに散らかってる上

に、物は基本、壊れている。

壁には穴があいてるし、カーテンも破ってし

まったみたいだった。

食器も割れていた。

全て、あたしがやったことみたい。

…親父が、部屋で寝てるのにな。

それに…あたしが、仲間と別れるのは、親父

が記憶を戻したら、別れるって、決まってた

のにな。

それでも…仲間は良くて。

一度できてしまうと、やめられなくて。

…好きなんだ、仲間が。

好きなんだ…龍さんが。

龍さんの強さに、憧れて。

龍さんと会えないことが、辛くて。

龍さんのバイクの後ろに乗れないのが、寂し

くて。