「……なんだよ、その話」
背中が凍りつくような、そんな声。
「……龍…さん」
「てめぇ、女だったのか!?」
「……碧…」
翔が、心配そうに、声を出す。
…バレたんだ。
「…すいません」
「ふざけんなっ…」
なんていうのかな…
なんか、乾いた音がして、あたしは頬に痛み
を感じた気がした。
…あたし、龍さんに殴られたんだ。
「……碧…!!龍月からいなくなれ…」
…やっぱり、女じゃ。
あたしじゃ…いらないのかな?
ねぇ…優さん…?
「…今まで、お世話になりました」
「……碧。俺、お前が女だって、知ってた。
けど、俺は…お前を、仲間として、大切にし
てたから、誰にも言わなかったんだ。碧…お
前の笑顔、好きだぞ?」