「龍さん…どうするんですか?」

「……龍夜のうちの半分は、龍月をやめてい

った奴らだ。俺が…責任を持って、止めに行

く」

「…俺、ついてきますから」

「…あいつらは、汚ぇんだ。煙草や酒、それ

に薬…しかも、女にまで手ぇ出してやがる。

んなこと、俺が許さねぇ」

…そんな、汚い世界だったんだ。

この世界は…こんなにも汚い部分がある。

知らなかった。

けど、それは一部で、龍月や桜吹雪組みたい

に、悪い奴らを倒すための人たちだっている

んだよ?

…でも、ショックだった。

あたしは…女で。

女は…汚い奴らの、遊び道具になっているん

だ。

だから、あたしは女だからって、親父は言わ

れ続けたんだ。

やっぱり…女はダメなんだ。

男じゃなきゃ…ダメなんだよ。

「……俺の背中、任せるから。銀龍…」

…そのため息の叫びを龍さんが言うから。

やっぱり、あたしは男になるんだ。

「俺の背中も…任せますよ」

龍夜が、どんなにやることが汚くても。

あたしは、一緒に戦いますから。

「……碧が背中合わせでいれば、安心できる

から。何でも…乗り越えられる気ぃすんだ。

なんて…総長が言っていいことじゃねぇ」

「…俺だって、龍さんが後ろにいれば、いつ

もより力出ますから」

…だから、龍さん。

龍夜…倒しましょう。