「…ダメだよ、碧ちゃん。君は、俺と結婚す
るんだからね」
「………は？」
「決まったんだ。悠美さんに了承得た」
「意味わかんないです!!俺、結婚なんかする
気…」
「ダメだって言ってるだろう？君は、女の子
なんだ。男として生きるなんて、認められる
はずないだ…」
今まで抱き締められてたのを、思いっきり突
飛ばし、皐月さんを睨んだ。
「皐月さんが勝手に決めないでください!!男
じゃなきゃダメなんです!!俺のせいで、親父
がどれだけいろいろ言われたと思ってんです
か!?これは、俺のことです!!俺は、男として
生きるんです!!」
「そんなのむ…」
「ムリじゃねぇよ!!俺が決めることだ!!他人
のてめぇにつべこべ言われる筋合いねぇんだ
よ!!俺は結婚なんかしねぇし、てめぇに助け
てもらいてぇなんて微塵も思ってねぇし!!そ
もそも、男と結婚する気か、てめぇは!!」
………ごめんなさい、皐月さん。
