残ってるのは、幹部の奴らだな。
「…俺らに頭下げる?それとも、まだ続けた
い?」
一応、選択肢を与えてあげた。
「行け!!」
残りの奴らが、あたしたちに向かって、走っ
てくる。
あたしの後ろには…龍さん。
背中を守ってくれる人がいるって、こんなに
強くなれるんだ。
身体的にではなく、心強い。
「………あたしにも…」
こんな人がいれば良かったのに。
下を見れば、人の群れ。
血が壁についてるところもある。
…あたし、そんなに殴った?
いや…龍さんかもしれないし。
ふたりで片っ端から、殴っていく。
バタバタと倒れていく、向こうの幹部の奴ら
が、あたしを睨んできた。
睨まれたら、睨み返す。
それ、あたしの掟。
「…ひっ…」
情けない声出すなよ。
気持ち悪い。
まぁ…あたしの瞳を見て、びびらない人は、
龍さんぐらい。
あと…親父。
「あとは…花村だけだ」
あたしと龍さんが、花村を睨む。
「龍さん…あとは、龍さんに頼みます」
「…悪ィ。そうさせてもらう」
そうだよね…
悪ダチだったとしても、友達は、友達…なん
だろうしな。
あたしには、わからないけど。
龍さんは、ただ真っ直ぐに花村に向かってい
った。
花村は、殴りかかってきたけど、すごく軽く
交わし、背中にまわった。
そして…
いきなりジャンプした。
「………なにすんだろ」
そして、背中に蹴りをかました。
で、花村が倒れかかった時、回し蹴り。
「……怖っ」
そして…しっかり、花村は倒れた。
「…さすが、金龍だな」
「…でも、今回は銀龍のおかげだな」
……いやいや、あたしは…
「はっ…?銀龍なんてどこに…」
「碧。お前が弱そうっつった奴が、銀龍だ。
見る目ねぇな、お前」
「は?こいつが銀龍なんて…銀の要素、どこ
にもねぇだろ!!」
いやいや、そこに反応する?
「お前は気づかねぇだろうな。お前の気づか
ない、碧の銀の要素が、こいつの最大の魅力
だから」
…あたしの銀の要素。
あたしの…瞳のこと。
…初めてだよ。
龍さんは、あたしが今までコンプレックスだ
ったところを、好きにさせてくれる。
「龍さん…ありがとうございます」
「……帰るぞ」
顔を赤くして、あたしにバイクのヘルメット
を渡してきた。
「はいっ」
……あたしの瞳を誉めてくれた、龍さん。
本当に嬉しかった。
「…俺らに頭下げる?それとも、まだ続けた
い?」
一応、選択肢を与えてあげた。
「行け!!」
残りの奴らが、あたしたちに向かって、走っ
てくる。
あたしの後ろには…龍さん。
背中を守ってくれる人がいるって、こんなに
強くなれるんだ。
身体的にではなく、心強い。
「………あたしにも…」
こんな人がいれば良かったのに。
下を見れば、人の群れ。
血が壁についてるところもある。
…あたし、そんなに殴った?
いや…龍さんかもしれないし。
ふたりで片っ端から、殴っていく。
バタバタと倒れていく、向こうの幹部の奴ら
が、あたしを睨んできた。
睨まれたら、睨み返す。
それ、あたしの掟。
「…ひっ…」
情けない声出すなよ。
気持ち悪い。
まぁ…あたしの瞳を見て、びびらない人は、
龍さんぐらい。
あと…親父。
「あとは…花村だけだ」
あたしと龍さんが、花村を睨む。
「龍さん…あとは、龍さんに頼みます」
「…悪ィ。そうさせてもらう」
そうだよね…
悪ダチだったとしても、友達は、友達…なん
だろうしな。
あたしには、わからないけど。
龍さんは、ただ真っ直ぐに花村に向かってい
った。
花村は、殴りかかってきたけど、すごく軽く
交わし、背中にまわった。
そして…
いきなりジャンプした。
「………なにすんだろ」
そして、背中に蹴りをかました。
で、花村が倒れかかった時、回し蹴り。
「……怖っ」
そして…しっかり、花村は倒れた。
「…さすが、金龍だな」
「…でも、今回は銀龍のおかげだな」
……いやいや、あたしは…
「はっ…?銀龍なんてどこに…」
「碧。お前が弱そうっつった奴が、銀龍だ。
見る目ねぇな、お前」
「は?こいつが銀龍なんて…銀の要素、どこ
にもねぇだろ!!」
いやいや、そこに反応する?
「お前は気づかねぇだろうな。お前の気づか
ない、碧の銀の要素が、こいつの最大の魅力
だから」
…あたしの銀の要素。
あたしの…瞳のこと。
…初めてだよ。
龍さんは、あたしが今までコンプレックスだ
ったところを、好きにさせてくれる。
「龍さん…ありがとうございます」
「……帰るぞ」
顔を赤くして、あたしにバイクのヘルメット
を渡してきた。
「はいっ」
……あたしの瞳を誉めてくれた、龍さん。
本当に嬉しかった。

