「はっ、やってみろよ。俺らの人数、今いる

奴の倍はいるぜ?おいっ」

はっと、あたしをバカにしたように笑った花

村は、誰かになにかの合図をした。

そのとたん、厳つい奴とか、明らかに喧嘩好

きそうな奴らが、ざっと30人ほど出てきやが

った。

今、50人超えてるだろ~。

「50人程度で、んな自慢すんな」

桜吹雪組の奴ら集めたら、200は軽い。

その子分の奴ら、50人くらい、あたしだって

倒せる。

あたしと龍さんが組んで、負けるはずがない

し。

「…てめぇら、行け」

確実にキレたな、花村の奴。

「龍さん、最初俺だけでも構わないです」

「いや、怪我させたくねぇし、体力も無駄だ

から、俺も殺る」

「よそ見してんじゃねぇよ!!」

殴りかかってくる、花村の手下。

避けられるけどね、このぐらい。


―ボスッ


腹一発。

「よそ見してる相手に負けちゃダメだろ」

「…碧、やっぱ強ェな」

「いや、龍さんの方が…」

なんて、軽く話してるうちに、40は倒れてい

ったな。