「は?俊兄が顧問?なんの?」

「それは、もちろん…」

もちろん…なによ?

「龍月の!!」

「はぁ!?」







「龍月は、クラブ活動だぞ」







「はぁ!?」

クラブ活動?

んな、喧嘩を許可するなんて…

「だから、前の喧嘩の時に言ったろ?喧嘩を

許可するって。あれ、顧問が許可出したって

こと」

「まじ!?」

クラブ活動だったのか…

「だから、俺がここにいるのは、変じゃねぇ

から!!」

「あっそ。で、なんの集まり?会議でもする

わけ?」

「……今日は、碧と海と空の歓迎会だ」

少し照れて言う、龍さんの顔は赤くなってい

た。

耳まで赤くなってる。

「じゃあ~、とりあえず、俺から自己紹介す

んな~。俺、高梁俊。年は34」

「年いらねぇし、名前知ってるから。俺ら、

みんな俊兄のクラスだし」

「まぁ、そうだな!!」

にかっと笑った顔は、まるで30代には見え

ない。

「じゃあ、次は俺ね。俺、春川≪はるかわ≫

怜。高3で、この中では、古株だね。担当、

情報集め。関係のないことでも調べてあげる

から、遠慮せずに」

…優しい?

うん、結構優しい。

「じゃあ、次は俺。俺、秋羽≪あきば≫優。

高3。副総長。俺に逆らうな。以上」

…いわゆる、俺様ですか。

めんどくせぇ。

「……楢崎龍。総長。高2。ここ、俺の家。

で、俺ら幹部の部屋」

「ふ~ん」

ここ、やっぱ龍さんの部屋だったんだ。

「じゃあ、次は俺!!柊≪ひいらぎ≫海!!漢字

で名前を書くと、名前がめっちゃ短い!!高1

です!!可愛い女の子、紹介します!!」

海の名字って、柊なんだぁ。

てか、女たらし?

あたし、男にしといて良かったかも。

「柊…空です。海のバカとは双子です。まだ

まだ弱いですけど…よろしくお願いします。

あっ、俺の言動は気にしないでください」

…言動気にしないでって?

なにやんのさ、君。

「…………碧。お前も」

龍さんに言われて、あたしも気がつく。

「あっ、桜吹雪碧です。一応、桜吹雪組の二

代目組長の息子です。あと、三代目の候補で

す。喧嘩については、誰にも負けない自信が

あります。高1です」

…はぁ。

自己紹介って嫌い。

「じゃあ、やるか!!俺、コーラ」

「えっ?」

俊兄がいきなり意味のわからないことを言い

出した。

「俺、レモンスカッシュ」

「……俺、缶コーヒー」

「俺も缶コーヒー」

「じゃあ、俺もコーラで!!」

「俺、オレンジジュース!!」

なんの話?

飲み物ばっかり出てるし。

「碧は?なに飲みたい?」

怜さんに聞かれる。

「ん~、じゃあリンゴ!!」

「じゃあ、行くぞ~!!じゃん、けん…」

なに!?