「好きだ。一生、愛してる」
「うん。一生…愛してね?」
「やべっ。自分で言ってて、照れる」
「あたし…奏のこと、愛してる」
ううん。
愛してない。
こんな、愛してるなんて言葉じゃ、足りない
よ。
そのくらい…大好きだから。
「奏歌…」
ゆっくり目を閉じて、そっとキスされた。
いつもより長いキス。
それは、海のしょっぱい味がして。
正直、甘いキスじゃないけど、そんなしょっ
ぱいキスも好き。
だって、恋=波。
恋は波と同じでしょ?
波のしょっぱい味のキスってことは、恋の味
のキスってことだから。
だぁい好きだよ、奏―…
恋波 Koinami END