じゃあ、結愛は?
こんな俺と、一緒にいたいと思ってくれてい
たの?
「儚…待ってたよ。恋人が、こんなこと言う
のもおかしいけど。儚がやってること、ずっ
とここから見てたよ」
「結愛…」
「儚が、あたしのためにやったことだもん。
本来ならいけないことかもしれないけど、儚
があたしのためにやってくれたことだから、
あたしはすっごく嬉しい」
「結愛…」
結愛は、本当に優しいね。
こんな俺を、まだ好きでいてくれたんだ。
「儚、メガネにしたんだね」
「あっ…そうだった」
俺は、メガネを外して、メガネを折った。
「儚?」
「結愛以外に、本当の自分を見せるのが嫌だ
っただけなんだ。もう、コンタクトにするか
ら」
「儚…ありがと」
結愛が俺に向けた笑顔が、本当に愛しい。
「あっ、儚?儚が持ってきた、これはなに?
女の子用と男の子用があるみたいだけど…」
「あっ、これ持ってこられたんだ!!」
結愛が持っていたのは、制服。
「俺の高校の制服だよ。結愛、ここに一緒に
通いたいって言ってたから、買ったんだ」
「そうだったの…?」
「俺、この制服を結愛と一緒に着たかったん
だ」
「儚…」
「一緒に着よ?」
「うん…」
俺は、普段着ていた、着なれた制服を身にま
とう。
結愛が制服に着替えるまでの間、俺は下を見
ていた。
「あっ…姉貴」
下の世界では、姉貴が泣いていた。
儚って、俺の名前を呼びながら。
あと、父さんも母さんもいた。
母さんと父さんは、泣きながら、俺の話をし
ていた。
「儚は、名前通り過ごせたのね…」
「そうだよ。儚は人の夢を叶えたんだ。儚は
父さんにとって、誇りだよ」
「そうね…」
「父さん、母さん…姉貴」
「儚のご家族はいい人ね。あたしの家族も、
あたしが死んで、悲しんでくれたのかな…」
「結愛、自分の家族は見てないの?」
この世界だったら、見られるよね?
「なんか…見るのが怖かったの」
「じゃあ、俺が教えてあげる。結愛のご家族
は、すっげぇいい人だよ。結愛のこと、本当
に大切にしてたから」
「そうなんだ…」
こんな俺と、一緒にいたいと思ってくれてい
たの?
「儚…待ってたよ。恋人が、こんなこと言う
のもおかしいけど。儚がやってること、ずっ
とここから見てたよ」
「結愛…」
「儚が、あたしのためにやったことだもん。
本来ならいけないことかもしれないけど、儚
があたしのためにやってくれたことだから、
あたしはすっごく嬉しい」
「結愛…」
結愛は、本当に優しいね。
こんな俺を、まだ好きでいてくれたんだ。
「儚、メガネにしたんだね」
「あっ…そうだった」
俺は、メガネを外して、メガネを折った。
「儚?」
「結愛以外に、本当の自分を見せるのが嫌だ
っただけなんだ。もう、コンタクトにするか
ら」
「儚…ありがと」
結愛が俺に向けた笑顔が、本当に愛しい。
「あっ、儚?儚が持ってきた、これはなに?
女の子用と男の子用があるみたいだけど…」
「あっ、これ持ってこられたんだ!!」
結愛が持っていたのは、制服。
「俺の高校の制服だよ。結愛、ここに一緒に
通いたいって言ってたから、買ったんだ」
「そうだったの…?」
「俺、この制服を結愛と一緒に着たかったん
だ」
「儚…」
「一緒に着よ?」
「うん…」
俺は、普段着ていた、着なれた制服を身にま
とう。
結愛が制服に着替えるまでの間、俺は下を見
ていた。
「あっ…姉貴」
下の世界では、姉貴が泣いていた。
儚って、俺の名前を呼びながら。
あと、父さんも母さんもいた。
母さんと父さんは、泣きながら、俺の話をし
ていた。
「儚は、名前通り過ごせたのね…」
「そうだよ。儚は人の夢を叶えたんだ。儚は
父さんにとって、誇りだよ」
「そうね…」
「父さん、母さん…姉貴」
「儚のご家族はいい人ね。あたしの家族も、
あたしが死んで、悲しんでくれたのかな…」
「結愛、自分の家族は見てないの?」
この世界だったら、見られるよね?
「なんか…見るのが怖かったの」
「じゃあ、俺が教えてあげる。結愛のご家族
は、すっげぇいい人だよ。結愛のこと、本当
に大切にしてたから」
「そうなんだ…」

