「…いった…」
今度は、奏と一緒にいた女の子にビンタされ
た。
あたしが。
「さっきから聞いてれば、何様よ!!奏クンは
みんなの物よ!!あんただけの奏クンじゃない
から!!」
「…奏は、あたしの彼氏じゃないの?」
「…奏歌」
「ねぇ、答えてよ!!」
「奏歌」
…答えようとしてくれない。
「もう、いいよ!!奏は、あたしのこと、重い
女だってあきれてるんでしょ!!」
「奏歌、聞けって…」
「もう、嫌だよ!!」
「聞けよ!!」
手を捕まれて、壁に押し付けられる。
奏の顔が…近い。
めがねを外しただけで、人の見た目…変わる
のかな?
「…奏。元に戻って」
「は?」
「…銀縁めがねの奏に戻って。そうすれば、
奏の近くにいる女の子は…」
「お前、マジでふざけんなよ。お前も、もと
もと、見た目で俺に近寄ったんじゃねぇの?
俺の見た目良くして、ダチに自慢したかった
だけじゃねぇの?違うか?あぁ?」
…奏が、怖い。
「あたしはっ…奏が今の見た目になる前に、
奏と、付き合ったじゃない!!」
「じゃあ、自分のダチに見せびらかしてたの
は?ちげぇの?」
「…でも、あたしはっ」
「自分棚にあげて、説教してんじゃねぇよ。
もう、いいわ。ダリィ。別れよ」
「…なんで?」
「さっき、お前が言いかけたんだろ?じゃあ
な」
あたしを離して、一緒にいた女の子を引っ張
って、歩き出した。
…涙なんて、引っ込んだわ。
「涙も…出ない」
信じられなくて。
ショックで。
嫌になったから。
今度は、奏と一緒にいた女の子にビンタされ
た。
あたしが。
「さっきから聞いてれば、何様よ!!奏クンは
みんなの物よ!!あんただけの奏クンじゃない
から!!」
「…奏は、あたしの彼氏じゃないの?」
「…奏歌」
「ねぇ、答えてよ!!」
「奏歌」
…答えようとしてくれない。
「もう、いいよ!!奏は、あたしのこと、重い
女だってあきれてるんでしょ!!」
「奏歌、聞けって…」
「もう、嫌だよ!!」
「聞けよ!!」
手を捕まれて、壁に押し付けられる。
奏の顔が…近い。
めがねを外しただけで、人の見た目…変わる
のかな?
「…奏。元に戻って」
「は?」
「…銀縁めがねの奏に戻って。そうすれば、
奏の近くにいる女の子は…」
「お前、マジでふざけんなよ。お前も、もと
もと、見た目で俺に近寄ったんじゃねぇの?
俺の見た目良くして、ダチに自慢したかった
だけじゃねぇの?違うか?あぁ?」
…奏が、怖い。
「あたしはっ…奏が今の見た目になる前に、
奏と、付き合ったじゃない!!」
「じゃあ、自分のダチに見せびらかしてたの
は?ちげぇの?」
「…でも、あたしはっ」
「自分棚にあげて、説教してんじゃねぇよ。
もう、いいわ。ダリィ。別れよ」
「…なんで?」
「さっき、お前が言いかけたんだろ?じゃあ
な」
あたしを離して、一緒にいた女の子を引っ張
って、歩き出した。
…涙なんて、引っ込んだわ。
「涙も…出ない」
信じられなくて。
ショックで。
嫌になったから。

