「…それだけは、許せない」

「ごめん、拓也。けど、この計画までが、俺

が考えたことなんだ」

「いくら、儚が考えたことでも、それだけは

…」

「俺は、結愛なしでは生きていけないから。

俺の夢はさ…もう叶わないから」

「お前の夢…?」

「そう。すごく小さなことかもしれないけど

。けど、俺にとっては、本当に叶えたい夢だ

ったんだ」

「本当なら、このことは許したくない」

「拓也…」

「なんだよ」

「俺、お前のこと、マジで親友だと思ってっ

から」

「あぁ…俺もだ。今、本当にそう思えるよう

になったよ。俺もな」

「俺の夢はな……………」

「…親友だから、なにも言わず、見守ってや

っから」

「ありがとな」

「けど、辛くなったら言うことな」

「マジでありがと。お前も、山梨にちゃんと

想い、伝えろよ」

「はぁ!?」

山梨…って言葉に、びっくりしたのか。

親友をなめんなよ。

「好きなんだろ?」

「…お前には、敵わねぇよ」

「はっ…俺も、結愛がいなくなった日にお前

に怒られたのは、マジ効いた」

「まぁ、俺らは永遠の親友ってことで」

「…マジ、さんきゅ」




信頼なる君へ。

こんな俺を、親友って言ってくれて、ありが

とう。

また、会いてぇよ。

お前みたいなダチに。