「…あの、なんであたしの名前を知ってたん

ですか?初対面…ですよね?」

髪をほどきながら、質問してみた。

最初、びっくりしたから。

なんで、あたしの名前知ってるのかな?

「あ〜、バスケ部の練習見てたから?」

「あっ、そうなんですか!!あたし、気づかな

かったなぁ…」

せめて、誰かが見てることぐらい、気がつき

たかったな。

ポニーテールにして、気合いを入れる。

「やっぱ、奏歌ちゃんはポニーテールだよ!!

最初、奏歌ちゃんがツインテールで、気がつ

かなかったよ〜」

「奏歌ちゃん!!」

「あっ、夏喜クン」

「あっ、先輩。こんちは」

「お〜」

「試合、お願いしますね」

「あぁ。負けないぜ」

「じゃあ、行こう。奏歌ちゃん」

「あっ、うん」